企画展 「古墳は語る」
玉名には、大坊古墳や永安寺東古墳・西古墳、石貫ナギノ横穴群、石貫穴観音横穴などの国指定史跡を含め、数多くの古墳があります。
今回は、当館所蔵の伝左山古墳出土品の一部を初公開します。
伝左山古墳は、和水町の江田船山古墳と同時期で、出土品の種類、数量ともに他の古墳と比べ突出していて、大和朝廷や朝鮮半島との関係がうかがえる学術的にも極めて重要な遺跡です。
また、市内の他の古墳出土品も一挙展示しますので、この機会にぜひご覧ください。
展示期間
平成26年1月21日(火曜日)〜平成26年3月30日(日曜日)
主な展示資料
伝左山古墳:環頭大刀、馬具、装身具
大坊古墳:直刀、須恵器
馬出古墳:装身具
チラシ
玉名市指定史跡「伝左山古墳」は、横穴式石棺と舟形石棺を併せ持つ全国的に珍しい古墳で、和水町にある国指定史跡「江田船山古墳」と同時期の5世紀後半に築造されました。
また、複数の甲冑や刀剣類、金製垂飾付耳飾など豊富な副葬品は、県内の同時期の古墳と比較して突出した内容を持っています。これらの出土品からは、江田船山古墳の被葬者と同様、近畿中央政権と深い関係を結びつつ、朝鮮半島情勢にも関わり、広域政治活動を行った被葬者像が浮かび上がります。
石室構造、出土品ともに当時の菊池川流域の情勢を理解する上で非常に重要で、今後さらに注目を集める古墳です。
※過去の企画展の為、チラシに掲載の情報の内、概要・趣旨などのみ記載しております。
関連の刊行物
玉名市立歴史博物館こころピア資料集成第8集
玉名市指定史跡「伝左山古墳」の出土品
「玉名市繁根木伝左山古墳出土品図録」
平成25年5月31日発行 A4版 一部カラー42頁 販売価格800円
購入方法については刊行物のご案内(サイト内リンク)をご覧ください。
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