企画展 「福島の菊池一族」
菊池14代武士(たけひと)の子孫とされる福島・紺野家(福島県郡山市在住)に伝わる資料を展示します。
武士の嫡男武頼(たけより)は肥後を出て朝廷に仕えていましたが、元中6(1389)年南北朝合一を目指す後亀山天皇の命を受け、陸奥国現在の福島へ下向しました。
紺野家には、菊池初代からの詳細な系図、初代則隆のものと伝えられる拝領の太刀、福島初代武頼拝領の太刀・菊御紋の茶碗など、天皇に近侍し活動した南朝菊池氏の資料を伝えています。
陸奥下向から今年で626年。紺野家の資料はこれまで門外不出で、今回が初公開となります。そして666年ぶりの熊本への里帰りです。
本国を遠く離れ、菊池一族として系譜を護りつないだ紺野家の誇りと歴史を紹介します。
会期中は、実行委員会を中心に紺野健二氏、ブルーベアハウスの協力によりいろいろなイベントを開催します。
展示期間
平成27年11月1日(日曜日)〜平成28年2月7日(日曜日)
展示品
主な展示品は、菊池初代からの系図、伝初代則隆拝領の太刀、福島初代武頼拝領太刀・菊御紋の茶碗など、天皇に近侍し活動した南朝菊池氏の資料。
展示案内
俳優・斎藤工による音声案内を、お手持ちのスマートフォンで無料でお楽しみいただけます。
音声案内のBGMは、作曲家・プロデューサー濱田貴司による「ココロノキクチ」です。
(有料で端末の貸出あり)
斎藤工さんからのメッセージ
今回、「福島の菊池一族」という博物館の企画展に際して、音声案内をつとめさせてもらいました。
ひとつの過去のできごとがあり、そこに新しい情報や深いところにある思いがどんどん掘り起こされて、新しい角度から色づきだすという経験をした――というのが、今回参加しながら感じたことです。
歴史を新しく紐解いた今回の展示で、新しい過去を見て何かを感じてもらえたら、とても嬉しく思います。
チラシ
※過去の企画展の為、チラシに掲載の情報の内、概要・趣旨などのみ記載しております。
企画展関連イベント
書家・赤岩保元の世界「菊池一族随想展」
企画展と同時開催。平安貴族の血を引く菊池一族の「雅(みやび)」な世界観を赤岩保元の書で表現。
オープニングコンサート「ココロノキクチ」
音楽家・濱田貴司のプロデュースによるライブでオープニングを飾ります。菊池一族をテーマにした演奏で、全曲初演となります。
- 日時:平成27年11月1日(日曜日) 午前11時〜
- 場所:博物館レクチャーホール・エントランスホール
- 曲目:「信じる心(聖護寺への路)」ほか、管弦楽とのコラボ(全3曲予定)、坂口丈治(熊本出身)のミニライブ(2曲)
- 定員:200名(先着順・要申込)
- 申込方法:往復はがきに氏名(1通につき2名様まで)、住所、電話番号を記入し、お申し込みください。返信用の宛名も記入してください。
- 申込先:〒865-0016 玉名市岩崎117 玉名市立歴史博物館 コンサート申込係
濱田貴司は玉名市と縁が深い山本直純の孫弟子にあたります。作曲家、音楽家としてドラマや映画音楽を手掛けています。
坂口丈治は、熊本出身。これからの活躍が期待されます。この日は、デビュー曲の披露となります。
終了後、濱田貴司と坂口丈治の握手会があります。
オープニングコンサートの風景です。濱田貴司さんの壮大な楽曲と、熊本の管弦楽器奏者の皆さんの演奏で、企画展の開催を盛り上げていただきました。
濱田貴司さん、坂口丈治さんのトークショーもありました。坂口さんは熊本出身。この日、デビュー曲を披露してくれました。
ワークショップ「掛け軸をつくろう!」
- 日時:平成27年11月1日(日曜日)午後2時〜午後4時
- 場所:博物館レクチャーホール
- 講師:赤岩保元(書家)、岡田英二(茶道家)
- 費用:2,000円(材料代)
- 定員:20名(先着順・要申込)
- 応募:平成27年10月7日(水曜日)午前9時から電話にて受付
ワークショップ「家系図のつくり方」
澁谷龍氏(菊池一族研究家)指導のもと、家系図を作る意義、戸籍の読み方、家系図作りの留意点などを学びます。
- 日時:平成27年11月29日(日曜日) 午後1時30分〜午後3時
- 場所:博物館レクチャーホール
- 費用:無料
- 定員:20名(先着順)
- 応募:平成27年10月28日(水曜日)午前9時から電話にて受付開始
講演会「菊池の魂(こころ)」
紺野さんは福島県郡山市在住です。南北朝時代末、熊本を出て福島に下向した先祖菊池一族について話していただきます。
- 講師:紺野健二氏(福島菊池氏36代)
- 日時:平成27年11月29日(日曜日) 午前10時〜正午
- 場所:玉名市民会館 第二会議室
- 参加費:無料
「墨染めの桜」植樹
「企画展 福島の菊池一族」の開催を記念して、福島に下向して第22代にあたる紺野健二さんと奥様により、武士(たけひと)ゆかりの「墨染めの桜」の植樹を行いました。
武士(たけひと)は21歳で出家、諸国修行の旅に出ます。ふる里菊池に帰ったのは、天授2(1376)年春。
「袖ふれし花も昔を忘れずば 我が墨染をあわれとは見よ」と詠んだ歌碑が残されています。
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