企画展 「玉名の災害展 -江戸から昭和-」
企画展「玉名の災害展〜江戸から昭和〜」
日本は火山列島であり、四方を海で囲まれ、加えて台風の進路にあたります。四季折々の豊かな自然がある一方、地震や津波、洪水などの災害が多い国でもあります。玉名市も例外ではありません。
「熊本地震」で地震の恐ろしさを身をもって体験し、対策について改めて考えるようになりました。津波が起こりにくいといわれる内海である有明海で起きた津波や、干拓地が広がる玉名ならではの苦悩である潮害、菊池川の氾濫による水害についても、今だからこそ知るべきではないでしょうか。
展示期間
平成29年3月4日(土曜日)〜平成29年5月14日(日曜日)
展示品
崇城大学所蔵「寛政津波被害之図」・「雲仙岳爆発の図」・「天保十四年強風高潮之節海辺塘切絵図 其の三」、熊本大学所蔵「恕斎日録」、熊本県立図書館蔵「両肥大変記」、熊本市立図書館所蔵「五野保萬日記」、「潮害実況絵葉書」など
チラシ
「記憶は一代、記録は末代」
日本は火山列島であり、四方を海で囲まれ、加えて台風の進路にあたります。四季折々の豊かな自然がある一方、地震や津波、洪水などの災害が多い国でもあります。各地域には記念碑や言い伝え、文書などの史料を通して、その被害状況や対応について後世に伝えようと努力した痕跡が残されています。
玉名も例外ではありません。歴史的に見ると、寛政4年(1927年)の大津波、明治22年(1889年)の金峰山地震、大正3年(1914年)・昭和2年(1927年)の高潮、昭和28年(1953年)・昭和32年(1957年)の洪水など、海も山も近くまた平坦な干拓地であるが故の災害が玉名を襲っています。
人々は大きな被害を受けながらもその都度立ちあがりこと値で生活をしてきました。時がたち世代が代わるうちに、大きな被害の記憶も薄れていきます。しかし先人たちが残してくれた記録が現存しています。被害を記録し後世に伝えることは、将来に活かしてもらうことが目的でもあります。岱明町にある寛政の大津波の供養塔「扇崎千人塚供養塔」の碑文には「死者 もししる事あらば、千年の後までも死して朽ちずとおもうなるべし」とあります。有明海で起こった津波に関して、我々は先人たちのこの思いを受け継いでいるのでしょうか?
昨年の「熊本地震」で地震の恐ろしさを身をもって経験し、対策について改めて考えるようになりました。有明海で起きた津波や、干拓地が広がる玉名ならではの苦悩である高潮、菊池川の洪水についても、今だからこそ知り、次に活かす時ではないでしょうか?
※過去の企画展の為、チラシに掲載の情報の内、概要・趣旨などのみ記載しております。
講演会
演題
玉名の潮害について(仮題)
講師
前川清一氏(玉名市文化財保護審議会 会長)
日時
平成29年3月25日(土曜日)午後1時30分〜午後2時30分
場所
博物館レクチャーホール
申込
不要
参加費
無料
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