梅林天満宮(津留菅原神社)例大祭
津留菅原神社は太宰府天満宮が創建された25年後に作られた、天満宮第一分社であり、菅原道真公の遺骨を分祀されていると伝えられています。
津留は、明治22(1895)年に安楽寺・下・津留の3村が合併して梅林村となり、その後玉名市に属することになりました。
節頭区は、安楽寺・下・津留の3区からなります。村としては安楽寺が最も古く、そのため、この祭りは安楽寺祭りとも呼ばれます。
節頭に当たった家では座敷に神棚を作ります。木材は杉の一枚板が用いられますが、津留のみは真竹を割って編んだ棚です。
11月24日潮取りが小島河原行われます。ここで潮取りが行われるのは菅原道真公の遺骨が上陸した地であるからとされています。
区長以下、役職者が行列を組んで行きます。道順は決まっています。
小島の神社で神事が行われます。やぶさめを行う乗り手は地面に足をつけてはならないとされ、拝殿では斗桝の上に腰掛けます。
乗り手は馬に乗ったまま、後は裸になって川に入り、清めの潮をかけます。
11月25日が祭り日です。この日の朝、神社近くの支度屋と呼ばれる家に行き、神事が行われます。
この間、神社で神事が行われていますが、その終了の合図とともに一行は神社に向かいます。
神社で乗り手は弓に矢をつがえて天地・拝殿に向かって射る真似をします。
やぶさめ開始に先立って、「きもっこ」と呼ばれる房のついた物を持った仲間が声を発しながら、東から西へと駆けていきます。
この仲間が馬場から出たのを確認して、やぶさめが開始されます。やぶさめは午後3時過ぎから始まり、3回行われます。
的は長さ1尺8寸・巾5寸で、鳥居を中心に約50メートルおきに3本立てられます。射手は合計9回的を射ます。
この矢を拾うと縁起がよいとされています。
祭りに参加する乗り手・仲間などの衣装はそれぞれの地区によって異なります。
安楽寺下は老年(鷹の羽の紋・菊池氏)、安楽寺は壮年(梅鉢・相良氏)、津留は青年(九曜・細川氏)を表しているといいます。
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