令和2年8月25日開催 定例記者会見 市長挨拶
令和2年8月25日開催 定例記者会見
市長あいさつ
まずもって、先月の月例記者会見につきましては、新型コロナウイルス感染再拡大の影響に伴い、やむなく中止いたしましたことをおわび申し上げます。
また、先般ご報告のとおり、本市職員が6月12日に「酒気帯び運転」により検挙された件に関し、7月29日付けで懲戒処分を行いましたが、社会的信頼を著しく失墜させたことに対し、この場を借りて改めて、心より深くおわび申し上げる次第であります。
それでは、定例記者会見の開催に当たりまして、近況を交えながら、ごあいさつ申し上げます。
さて、7月30日、熊本県は新型コロナ感染防止策の徹底等、県民への啓発の必要から、PCR検査の陽性者の公表について、それまで保健所単位としていたものを原則「居住地の市町村」単位で公表すると、その方針を転換しました。以降、本市居住者では累計24名の陽性者が確認されています。
また、7月26日に有明保健所管内の事業所で発生した大規模クラスターに、一時は本市もクラスター起因の感染拡大を大変危惧した次第です。さらに、同時期、県内で相次いだクラスターの発生に、県内の新規感染者数は加速度的に増加。感染リスクは非常に高まり、本市も第2波を防衛する重大な局面を迎えたものと認識しておりました。ですが、幸いにして、本市は今月12日以降、陽性者は確認されていません。現在、クラスターは収束傾向にあるとされますが、県全体としては拡大傾向にあるほか、さらに全国においては新規感染者数が6万人を超えるなど、ここに来てハイペースで増加しております。一方、政府分科会は20日「全国的には新規感染は大体ピークに達した」との見解を示したものの、未だ予断を許さず、楽観視はできません。
そうした中、地域社会を見てみますと、5月25日の緊急事態宣言解除以降、自粛ムードの解放から徐々に明るさや人の流れ・景気を取り戻し、地域経済が持ち直しかけていたものの、7月以降の急激な感染再拡大に経済活動は再び低迷。飲食店を初め、多くの事業者が依然厳しい経営状況に置かれています。
また、国内観光需要喚起を目的に7月22日から始まった国の「Go To トラベルキャンペーン」も開始から既に1カ月が経過。2兆円を超える経済効果試算に観光への期待の高まりがある一方で、急速な感染再拡大に対する不安や懸念といった双方の声があることは承知しております。特に、本市としてもこれら観光需要を取り込むべく創設した「玉名クオリティ認証制度」。コロナ禍による多大な業績不振にあえぐ本市観光・宿泊産業において、感染症への不安を払拭し、衛生環境が整った観光地「玉名」のアピールと、さらなる誘客につなぐ本市独自の安全基準として、記者クラブ各位にも注目いただきましたが、感染再拡大のあおりを受け、先行き不透明な中、残念ながら施策の効果を発揮できない状況にあります。景気回復・経済再生には人の流れの創出が不可欠ですが、そのためには状況を見極める必要があり、何よりその実現には「3密回避」、「衛生対策」など、「ニューノーマル」の徹底が大前提です。観光・宿泊産業の再興に今は辛抱のときですが、状況が改善し次第、即座に対応できるよう、粛々と施策を推進してまいりたく存じます。
また、長期化するコロナ禍により、依然として市の主だった行事・イベントの中止、開催見合わせが続いております。そうした中、苦渋の決断として、来年2月に予定していた「玉名いだてんマラソン2021/第43回横島いちごマラソン大会」の開催を断念。2大会連続の開催延期に無念極まりない思いでありますが、困難に直面しても諦めずにその試練を乗り越えようとする「金栗魂」を我々は今、試されているのかも知れません。この大会自体が、金栗先生の人生と時を超えてシンクロしているように感じます。国難とも言えるこのコロナ禍を乗り越え、大会開催の暁には、金栗先生を顕彰するにふさわしいエピソードを持った、まさに金栗先生のチャレンジ精神を体現する大会になるであろうと確信しております。
次に、2点、ご報告させていただきます。
初めに、国の制度に伴い国民1人につき10万円を給付する「特別定額給付金」ですが、本市は今月21日をもって申請受付を終了。未申請世帯への申請書の再々通知、また、区長や民生委員、その他入所施設の管理者等による申請促進の結果、給付率99.84%と高水準での給付を達成した次第です。
続いて、「令和2年7月豪雨災害に対する被災地支援」の状況について。まず、本市職員の派遣ですが、給水支援、市長会からの応援派遣、保健活動応援派遣、文化財復旧支援などで、8月26日までに延べ128名を派遣。また、これとは別に、玉名市と玉名市社会福祉協議会の共催により、8月8日から9月5日までの毎週土曜「ボランティアバス運行による支援活動」を実施(※8月15日は運休)。こちらは一般募集により、8月8日に14名、8月22日に13名が現地入り。人吉市内で球磨川氾濫により被災した家屋の「床板剥がし」や「泥上げ」等の作業に当たっております。
さて、最後に、9月定例会に提案の新型コロナ関連の施策の内容について申し上げます。既にご承知のとおり、玉名市独自の緊急経済対策として、第1弾から第4弾を打ち出してまいりました。今回、続く第5弾の緊急経済対策として、コロナ禍により需要が落ち込んでいる花卉(かき)の需要回復・活用拡大を図る支援事業や、コロナ禍により営農の継続が課題となっている農業者に対する先進技術導入補助等の予算案をはじめ、他にも国の1次補正・2次補正予算関連事業、新型コロナウイルス対策関連予算など、複数の施策の9月定例会への提案を予定しております。長期化している新型コロナウイルス感染症ですが、引き続き、状況を見極め、状況に応じた最善の施策を市として展開してまいりたく存じます。
それでは、本日の記者会見の内容でございますが、発表事項として、今し方申し上げました「第6回玉名市議会(定例会)」について、以上1件を用意しております。
また、本日は投げ込み資料として、別に4件を用意しております。
コロナ禍の中で迎えた、誰も経験したことのない特別な夏。夏のレジャー・行事・お盆・帰省と、コロナの影響でその発想のあり方が大きく変えられた夏であったかと存じます。特に、休校の影響で、子どもたちにとっては非常に短い異例の夏休みとなりました。残暑厳しき折ですが、そんな特別な夏も暦の上では“立秋”を迎え既に2週間以上が経過。季節の変わり目に差し掛かりましたが、秋以降、次はインフルエンザの流行が危惧されます。どうか一日も早いコロナの終息、そして感染防御体制の確立を強く願い、本日の定例記者会見に当たってのあいさつといたします。
番号 | 記事件名 | 区分 |
---|---|---|
1 | 第6回玉名市議会(定例会) | 発表事項 |
2 | マイナンバーカード申請手続きの支援に関する写真撮影事業について | 投げ込み資料 |
3 | 玉名市地域応援商品券事業 たまな好得券(すいとっけん) 事前申し込み受け付け開始 | 投げ込み資料 |
4 | 玉名いだてんマラソン2021/第43回横島いちごマラソン大会の延期について | 投げ込み資料 |
5 | 博物館からのお知らせ | 投げ込み資料 |
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