令和4年7月29日開催 月例記者会見 市長挨拶
令和4年7月29日開催 月例記者会見
市長あいさつ
皆さん、おはようございます。
月例記者会見の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
連日猛暑日が続いておりますが、昨日の玉名市は最高気温が37.5度と全国一の暑さとなった模様であります。現在、本市は大塚製薬と連携して熱中症対策に取り組んでおりますが、暑さ厳しき折、皆様方もどうかくれぐれもご自愛くださいますようよろしくお願い申し上げます。
さて、コロナ禍の中、ことしは実に3年ぶりに行動制限のない夏を迎えることとなりました。今月初旬までは多くの人々が社会経済活動の回復に大きな期待を寄せ、また、飲食店を初めとする事業者は需要・消費の増加を見込んでいたことと思います。しかしながら、このひと月足らずの間に状況は一変し、急激かつ爆発的に進む新型コロナの感染拡大により私たちの暮らしは今「第7波」の渦中に置かれています。新規陽性者の過去最高の更新が続く中、昨日は全国の一日の新規陽性者数が23万3千人に上り、今後も更新は続くと見られています。また、27日のWHO(世界保健機関)の発表によると、今月24日までの1週間当たりの新規陽性者数は日本が97万人で、世界最多と報告されました。本県の陽性者数も累計17万人を突破。しかも、今月だけで既に6万人と、これまでを遥かに凌ぐ勢いで広がる「第7波」に脅威を感じるとともに、大変強い危機感を持っている次第です。
現在のこの爆発的感染は、感染力が強いBA.5への置き換わりが進んでいることが主な理由とされていますが、特にこのBA.5はBA.2より感染スピードが速く、免疫回避能力が高いと報告されています。3回目のワクチン接種からの時間の経過に伴い多くの人々の免疫低下も非常に大きく影響しているものと感じております。
また、政府はこれまで行動制限を行う必要がないとの考えを示唆しておりましたが、陽性者が連日過去最多を更新する中、ここに来て新たに「BA.5対策強化宣言」を新設する方針で動いております。一方、今月22日には感染抑制と社会経済活動の両立を図るべく、待機期間の短縮に踏み切りました。この待機期間を巡ってはさまざまな意見があることは承知しています。ただ、この勢いで感染拡大が続けば医療の逼迫は慢性化し、誰もが公平に医療サービスを受けられなくなる事態に陥りかねません。現在、新型コロナの自宅療養者は全国で61万人以上と言われています。また、濃厚接触者になったことで無症状でも出勤できず、業務に支障を来している事業所が多くあることも事実です。そうした中、東京都や千葉県など、幼稚園や保育園で濃厚接触者の特定を行わない方針を明らかにするなど、独自の基準を示すところも出始めております。
ただし、待機期間の短縮は感染している可能性が残るため、人にうつす確率が高まることは否めません。一方、BA.5の約3倍の感染力を持ちケンタウロスと呼ばれるBA.2の派生株への感染も27日に国内で初確認されており、今後「第7波」のピークアウト前に「第8波」が起きる可能性も懸念されます。ですが、コロナとの共生・共存を図る中で新たなルール設定は必要であると認識しますし、その時々の状況に柔軟に対応した社会活動の在り方を常に模索していく必要性は強く感じております。
また、ワクチンに関しては現在、これ以上の感染拡大の防止に向け追加接種を鋭意進めています。今月25日時点で3回目接種率が約72%、4回目接種率が約13%。「第7波」から市民の命を守るためにも、改めてワクチンの有効性・安全性の丁寧な発信に努めつつ、基本的な感染防止対策の再徹底を強く訴えてまいりたく存じます。
変わって、今年6月から運用開始された線状降水帯予測ですが、気象庁は今月15日に初となる予測情報を九州北部と南部に発表。また、2回目を18日に相次いで発表しました。15日には線状降水帯は発生しなかったものの、一部地域では結果的に記録的な大雨になったほか、18日には福岡などで発生が確認されたところです。幸いにして本市に大きな影響はありませんでしたが、この線状降水帯は西日本、とりわけ九州で多く発生することが分かっています。特に7月下旬は注意が必要な時期と言われます。現在、自治体としても避難所開設や住民避難など、この運用に対しては手探りの状態です。気象庁によれば、その精度について「的中率は25%程度」としており、今後の精度向上が望まれる一方、自治体による避難所開設や住民避難の頻度も大きく高まるものと認識しております。改めて、市民に対し早めに命を守る行動をとる必要性を平常時から周知徹底を図るとともに、結果として災害が発生しなかった場合にも「空振りで良かった」「空振りで助かった」と前向きに捉えるような市民意識の醸成に努めてまいりたく存じます。
それでは、本日の記者会見の内容でございますが、発表事項として、「プレミアム付き商品券事業」について、「台湾企業との交流促進セミナー」について、「第10回くまもと子ども芸術祭inたまな」について、以上の3件を。ほかに、投げ込み資料として別に3件を用意しております。詳細につきましては、担当よりご説明いたします。
以上、申し上げまして、本日の月例記者会見に当たっての挨拶とさせていただきます。
番号 | 記事件名 | 区分 |
---|---|---|
1 | 令和4年度玉名市プレミアム付商品券「たまな寅(たいがー)好得券(すいとっけん)」「タマにゃんPay」 | 発表事項 |
2 | 台湾企業との交流促進セミナー 台湾スタートアップ×ポストコロナ時代の玉名創生 | 発表事項 |
3 | 第10回くまもと子ども芸術祭inたまなの開催について | 発表事項 |
4 | 「草枕ファンの集い」の開催について | 投げ込み資料 |
5 | 玉名未来づくり研究所「まちあるきで、街を見つめる。」 | 投げ込み資料 |
6 | 博物館からのお知らせ | 投げ込み資料 |
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