令和7年9月29日開催 定例記者会見 市長挨拶
令和7年9月29日開催 定例記者会見
市長あいさつ
皆さん、おはようございます。定例記者会見の開催に当たりまして、ご挨拶を申し上げます。
さて、甚大な被害もたらした8月豪雨の発生から本日でちょうど50日目を迎えます。季節も移ろい、10月も目前とは言え日中は未だ真夏日が続く残暑厳しい気候でもあり、そのような中で連日、被災からの復旧・復興活動に当たられている皆様方は肉体的・精神的に疲労を重ねながらも、生活再建に向け懸命に尽力されておられることと拝察いたします。改めて、心よりお見舞い申し上げますと共に深く敬意を表する次第であります。
日を増すごとに明らかとなる被害実態に、今回の豪雨災害がいかに甚大であったかを日々痛感しておりますが、未だ調査中の部分も多く、被害の全容の正確な洗い出しまでには今暫くの時間が必要な状況でございます。そのような中ではありますが、本日は現在判明している範囲で暫定値とはなりますが、本市の現在の被害状況や支援策について、本日の発表事項とは別にこの挨拶の中でご報告させていただきたく存じます。
まず、住家被害の状況ですが、現在、本市の罹災証明書の発行件数は436件。これは建物の外観等の水害被害調査が済み、被害判定が出たものになりますが、その内訳は、
- 全壊 1件
- 中規模半壊 17件
- 半壊 153件
- 準半壊 24件
- 準半壊にいたらない一部損壊 241件
以上のとおりとなっております。また、これとは別に現在25件ほどが被害判定待ちとなっている状況です。
次に、商工業の被害状況ですが、事業所被害の件数は142件。それぞれ業種ごとに被害内容、被害額の暫定値を申し上げます。
- 製造業では、工場の破損や浸水、機械の被害等で、1億2,300万円。
- 宿泊業では、施設の浸水や雨漏り、設備の被害等で、8,400万円。
- 建設業では、事務所・作業場の浸水や、資材・機械・車両の水没等で、1億1,700万円。
- 卸売・小売業では、販売車両の浸水や、商品や店舗設備・機械の浸水被害で、3億9,900万円。
- 飲食サービス業では、食材等在庫の浸水や、店舗 設備・機械の浸水被害等で、1億5,780万円。
- その他業種では、事業所の浸水、機械・機器類、車両の水没被害等で、1億3,500万円。
以上のとおりとなっております。
次に、農林畜水産業の被害状況ですが、こちらは未だ調査中の部分も多く、今後大きな数字の異動が生じる恐れがあることを補足した上で、同じく業種ごとに被害内容、被害額の暫定値を申し上げます。
- 農業では、農産物の浸水・冠水被害をはじめ、ハウス暖房機・水中ポンプ、トラクター等632台が被害、農地の法面崩壊40カ所に土砂流入20カ所、農業施設が農道25カ所及び水路71カ所で陥没や土砂流入、排水機場5カ所が浸水による機器故障等で、被害額は概算で、6億1,738万9千円。
- 林業では、林産物及びその機械・設備等が浸水被害をはじめ、林地で山腹崩落が2カ所、林道3路線で土砂流入や法面崩壊等により、被害額は概算で、8,310万円。
- 畜産業では、畜産物の廃棄をはじめ、機械・設備等の被害により、被害額は概算で、548万円。
- 水産業では、船舶で漁船2隻の転覆をはじめ、漁港内の流木等漂着物被害、漁場では漂着物被害 及び漁場施設の破損、機械・設備等で海苔網冷凍庫や海水ポンプ等3台の被害で、被害額は概算で、3,510万円。
以上のとおりとなっております。
次に、土木関係の被害状況ですが、
- 河川被害の件数は、39件。法面崩壊や護岸崩壊に伴う修繕、倒木撤去、土砂撤去等の復旧で被害額の暫定値は約6,137万6千円。
- 道路被害の件数は、231件。路面の陥没や、法面崩壊、路肩崩壊等の災害が多数発生し、工事・修繕等における災害復旧で被害額の暫定値は約2億71万3千円。
以上のとおりとなっております。
変わって、今度は被災された市民の皆様へ対する本市独自の支援の内容等について申し上げます。まず、『個人向けの支援』としては、
- 住家や事業所等への罹災証明書の発行、及び、個人、事業所等や農林水産施設等への被災証明書の発行
- 経済的支援として、災害見舞金の支給
- 住まいの確保・再建のための支援として、住宅の 応急修理の援助や、民間賃貸住宅借り上げ制度による住宅提供など
- 生活面への支援として、学校給食費の免除や、保育料の減免、相談窓口の開設など
- 各種減免・支払いの猶予として、市税・保険料等の減免や、上下水道料金等の減免、建物の災害復旧 関連手続きに使用する書類の発行手数料の免除など
以上のような支援策・支援制度を用意し、一日も早い生活再建に向けた被災者支援を行っております。
また、「災害見舞金の支給申請」や「市税・保険料等の減免の事前審査申請」については、市からのプッシュにより対象の皆様方へと通知。この2つの申請については、庁舎窓口でも受け付けておりますが、今回の豪雨被害で、車両の冠水被害も多かったことや、被災者の皆様方にとって復旧・復興活動でご多忙のさなか、来庁に要するご面倒・ご負担をお掛けしないで済むよう、市公式LINE上にてオンラインでの申請受付態勢を整備の上、支援業務に当たっている次第です。
しかしながら、行政にこうした支援制度の用意がある実状が被災者の皆様方に十分に生き届いていない懸念もあることから、本市では先週26日(金曜)から昨日28日(日曜)まで、玉名市災害ボランティアセンターと連携し、九州看護福祉大学学生ボランティアグループの皆さんに被災世帯への戸別訪問を実施していただき、より多くの方々を支援へと繋げるローラー活動を行いました。今回のような大規模災害下にあって、支援情報の伝播に誤差があることは否めません。支援制度の周知・徹底や認知不足の解消をはじめ、被災した方々への「支援漏れ」や「支援格差・ムラ」を無くし、支援を必要とされる皆様へ満遍なく行政の支援を行き渡らせたいと考えております。今回のローラー活動の成果を整理・検証し、災害後の公的支援を被災者に漏れなく繋げ、早急な生活再建に導くためのスキーム構築や施策展開のあり方について、改めて全庁で協議・検討してまいる所存であります。
続いて、『事業者向けの支援』ですが、
- 金融や経営に関する特別相談や、緊急資金繰支援の相談など
については、被災直後から行っておりますが、今回、事業者に対する補助を中心とした「市独自の支援メニュー」の用意がようやく整いました。そのメニューの概要をお伝えしますと、
- 被災農業者に対し営農再開に必要な農業用機械・施設など原型復旧及び種苗や生産資材等の支援
- 事業所等の被害事業者に対しては、災害廃棄物の収集・運搬に対する補助や浸水した事業所内消毒・床下乾燥に対する補助
- 資金繰り支援に伴う利子補給や事業所のリフォームに対する補助
以上のような内容にて、今回の豪雨被害を受けた事業者・農業者等の皆様方に対し、迅速かつ円滑な復旧事業の実施を図ると共に、復興支援等について早期の事業執行を実現したいと考えております。
そのため、これら支援メニューの関係予算を、明日30日、9月議会の閉会日になりますが、追加議案として市議会に提出する予定であります。ただ、現在お伝えしました支援メニューは議会上程前の案件であり、まだ議会運営委員会も経ておりませんので、この場での概要のみのご案内にてご容赦いただきますと共に、予算額を含む支援メニューの詳細等につきましては、明日開催の市議会本会議、委員会をご覧の上、ご確認いただければ幸いに存じます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
改めて、今回被災された皆様方が、どうか一日も早く生活再建を実現され、再び笑顔と安心感に満ちた日常を送ることができますよう、今後もニーズや状況に合わせ、被災者に寄り添った、かつ、スピード感を持った支援の展開に鋭意努めてまいりたく存じます。
それでは、これより記事の発表に入らせていただきます。
(以下、市長、発表事項の説明)
| 番号 | 記事件名 | 区分 |
|---|---|---|
| 1 | 第19回玉名市民音楽祭 | 発表事項 |
| 2 | 玉名市合併20周年記念式典開催 | 投げ込み資料 |
| 3 | 令和7年度玉名市人権・男女共同参画フォーラム | 投げ込み資料 |
| 4 | 玉名花火大会 | 投げ込み資料 |
| 5 | 玉名市合併20周年記念 玉名たまんないわ〜スイーツマラニック | 投げ込み資料 |
| 6 | 第13回スクールバンドフェスタ開催 | 投げ込み資料 |
| 7 | 令和7年度玉名市文化作品展のお知らせ | 投げ込み資料 |
| 8 | 博物館からのお知らせ | 投げ込み資料 |
カテゴリ内 他の記事
- 2025年11月25日 令和7年11月25日開催 定例記者会見 市長...

- 2025年11月25日 令和7年10月30日開催 定例記者会見 市長...

- 2025年8月26日 令和7年7月30日開催 定例記者会見 市長挨...
- 2025年8月26日 令和7年8月26日開催 定例記者会見 市長挨...
- 2025年6月27日 令和7年6月27日開催 定例記者会見 市長挨...
- 2025年5月30日 令和7年5月29日開催 定例記者会見 市長挨...
- 2025年4月25日 令和7年4月25日開催 定例記者会見 市長挨...



























































