令和3年5月12日(水曜日) 

皆様おはようございます。

令和3年第4回玉名市議会、臨時会の開会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

議員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席を賜り、御審議いただきますことに対し、誠にありがたく、厚く御礼を申し上げる次第でございます。

さて、議員の皆様もご承知の通り、新型コロナウイルス感染症がまん延する中で、日本をはじめ世界中が、歴史的危機の渦中にあり、これまでの常識が一変する大きな過渡期を迎えております。そのため政府は4月23日、東京都をはじめとした4都府県に緊急事態宣言を発令いたしました。また5月7日、新たに愛知県と福岡県が加えられ、更に宣言期間も5月31日まで延長されたところでございます。

熊本県におきましても、新型コロナウイルス感染症の第4波が、急激な広がりを見せ、特に感染力の強い変異株への置き換わりが進み、新規感染者の急増が顕著となって参りました。そこで、県は4月23日、県独自のリスクレベルを最上位となる「レベル5(厳戒警報)」に引き上げられました。これは、国の指標で2番目に深刻な「ステージ3」に該当するものでございます。更に5月10日、国に対して「まん延防止等重点措置」の適用を要請し、感染拡大が続く地域への対策強化が進められているところでございます。

玉名市を含む有明保健所管内におきましても、新規感染者数が高止まりし、極めて深刻な状態であり、予断を許さない状況となっております。

このような中、4月26日には、本市職員の陽性判明を受け、本庁舎を閉庁する事態となりました。全職員、常日頃より細心の注意を払ってきたところではございますが、この度、閉庁という事態を招き、市民の皆様には大変ご不便をおかけしたところでございます。

更に、開催を延期して準備を進めてまいりました成人式でございますが、現況下での式典開催は、感染拡大につながる可能性が否定できず、参加される新成人の皆様の安全を第一に考え、苦渋の決断ではありましたが、式典に代えてメッセージ動画を配信させていただいたところでございます。将来の玉名市を担う新成人の皆様には、今回の経験を機に、困難に立ち向かい、力強く未来を切り開いてくださるものと確信しており、今後の活躍を期待したいと考えているところでございます。

この新型コロナウイルス感染症の影響は拡大、かつ長期化しており、福岡県との人口交流が多い有明保健所管内では、福岡県全域での時短要請を踏まえ、5月6日から市内の酒類提供飲食店へも時短要請がお願いされたところでございます。事業の縮小を余儀なくされた事業者もあり、地域経済の衰退が懸念されるところですが、引き続き、ウィズコロナの時代において、「感染拡大防止」と「地域経済活動」の両立のために、基本的な感染防止対策と「新しい生活様式」を実践し、徹底することに努めなくてはならないと考えている次第でございます。

また、国や県が提示する対策や支援策の枠から漏れる部分がないかしっかりと見極め、市民の命と暮らしを守るとともに、地域経済活動を維持するために、市の実情に応じた施策を迅速、かつ適切に実施してまいりたいと改めて考えているところでございます。

一方で、収束の鍵を握ると期待されておりますワクチン接種につきましては、4月19日より、まず施設に入所されている高齢者の方々を対象に開始しているところでございます。また国の方針が、65歳以上の高齢者の接種完了を7月末までと示されたこともあり、引き続き、くまもと県北病院や玉名郡市医師会等との連携を図りながら、万全なワクチン接種の推進に努めてまいりたいと考えているところでございます。

さて、この度の臨時会におきましては、岱明防災コミュニティセンター建設事業について、御承認をお願いいたしたく、御提案をさせていただいているところでございます。この岱明防災コミュニティセンターは、平常時は、地域コミュニティセンターとして、また災害発生時には、避難所機能を併せ持つ地域の防災拠点施設であり、防災機能の充実はさることながら、新型コロナウイルス感染症対策にも充分配慮した施設でございます。更に、玉名市社会福祉協議会岱明支所が入った複合施設となっており、地域福祉の推進に寄与するものと期待しているところでございます。

最後になりますが、議案の内容につきましては、このあと提案理由の説明の中で、それぞれ申し上げさせていただきます。今議会提案の予算及び案件に対しましては、充分にご審議いただき、いずれも原案通りご承認を賜りますようお願い申し上げ、開会にあたりまして、私の挨拶とさせていただきます。