去る10月7日に横島町公民館多目的ホールにおいて、男女共同参画フォーラムを開催しました。

今年は、オープニングに熊本県人権啓発キャラクター「コッコロ」と楽しい仲間の「コッコロ隊」による、人権クイズと人権メッセージの朗読、最後に会場の皆さんと一緒にダンスをするステージイベントを行い、楽しみながら人権について考えていただきました。

その後は、オスマン・サンコンさんを講師にお迎えし、「イチ、ニ、サンコンの支え愛　助け愛　〜助け合って生きるすばらしさ〜」と題しご講演いただきました。

アフリカのギニア出身のサンコンさんは、22人兄弟。大家族だが、性別や障がいの有無に関係なく仕事や水くみなどをして、みんな助け合って仲良く暮らしている。家族や地域の絆が強く、特にお年寄りは尊敬され大切にされていることを話されました。

　また、ギニアでは、自然や食べ物など、生きていくうえでのすべてのもの、ひとつひとつに「感謝する心」をもっている。貧乏だが、心はとても豊かに暮らしているとも話されました。

　ほかに、ご本人の来日のきっかけや、日本の知識が全くない状況で来日し、数々の失敗をしながら、たくさんの人と出会い、たくさん日本のことを知ることができ、今がある。日本は大好きだし、日本人として生活しているとも。

　サンコンさんは、日本とギニアの友好関係のための活動やユニセフなどでの活動、そのほか個人的なボランティア活動など、長年の功績が讃えられ、今年の春の叙勲で「旭日双光章」を受章されています。その時の気持ちを「生まれてきてよかった!お母さんに感謝している。」と話された瞬間、会場からは大きな拍手が起こりました。

最後に、今までの経験の中から「人と人とのつながりを大切にしてほしい。」と述べられ、講演は終了しました。

今回フォーラムを通して、多くの方に、男女共同参画や様々な人権について考えてもらう良い機会になりました。